「タバコは歯にとって万病の元」

歯医者で問診票を記入する欄にはほぼ必ず「タバコを吸っていますか?」という問いがあるはずです。

これはタバコを吸うと虫歯や歯周病のリスクが4倍にも跳ね上がるから。

でも、なんでタバコが歯に悪いのでしょうか?電子タバコならOKなのか?

タバコと歯の病気の関連性から対策方法までをご紹介。

これを知らないと、老後になると入れ歯になるかもしれませんよ・・・。

タバコが虫歯や歯周病を悪化させる4つの理由

喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病にかかるリスクが4.3~5.4倍高い(日本臨床歯周病学会より)。

なぜここまで高くなるのでしょうか?

その理由は 「ニコチン」に3つと「ヤニ」 にありました。

神経毒「ニコチン」により口内免疫を低下させる

タバコが虫歯や歯周病を引き起こす最大の原因はニコチンです。

ニコチンは神経毒に分類されており、口内の感覚を麻痺させてしまいます。

その結果、体が口内の状態をしっかり把握できず、様々な悪影響を与えてしまうのです。

 特に悪質な原因を3つ 紹介しましょう。

※余談ですが、人がニコチンを好む理由は麻薬と同じ。脳を麻痺させることで快楽を得ているのです。この現象は人間だけでなく馬(幻覚系の草を好む)やイルカ(フグの毒で酔う)でも確認されています。

<ニコチンが歯周病・虫歯を発生させる3つの理由>

  • ニコチンが唾液を減少させる
  • ヤニにより菌が付着しやすい
  • ビタミンCの欠乏により歯茎や歯肉が死ぬ

ニコチンが唾液を減少させる

ニコチンによって口内が麻痺してしまうと唾液の量が減少してしまいます。これは体がどれだけの唾液を出せばいいのかわからなくなるため。

唾液には口内環境を整える様々な成分が配合されています。「傷口につばをつければ早く治る」という知恵袋を聞いたことはありませんか?

これは唾液には傷を修復する成分(リゾチーム、ラクトフェリン、IgAなど)が含まれているから。

同様に唾液には歯を修復する成分「カルシウムイオン」「リン酸イオン」が限界まで溶けています。

このおかげて歯は常時回復しているのですが、ニコチンにより唾液が減少すると再生能力が弱まってしまうのです。

有名なゲーム「ドラクエ」で例えるなら「今までベホイミで歯の体力を回復していたが、MP(唾液)が少なくなったのでホイミで回復している」ようなもの。

更に、唾液は口内環境を整え、虫歯菌や歯周病菌の繁殖を抑えてる役目があります。

が、唾液が減少すると口の中が乾いてしまい、雑菌が繁殖しやすい環境=虫歯や歯周病になりやすくなるのです。

これはタバコ以外にも口呼吸の人も気を付けましょう。

ニコチンにより血管を収縮させる

ニコチンは何も唾液の減少だけではありません。口内の血管を収縮させることで口内免疫を低下・栄養不足になるのです。

血管は血液の通り道であり、免疫機能である白血球や酸素を運ぶ赤血球などが通っています。通り道が細くなると、これらの量が少なくなるので栄養不足や細菌繁殖により口内がボロボロになってしまうのですよ。

ビタミンC欠乏により歯茎や歯肉が死ぬ

タバコを吸うとビタミンCという成分が不足します。

これはニコチンを除去する為に必要な活性酸素の素材がビタミンCだから(ニプロ株式会社より)。1本あたりレモン1個分以上のビタミンCが失われるといえば消費量がわかるでしょう。

ビタミンCが不足するとどうなるかというと「歯茎」や「歯肉」が再生されなくなる

結果、歯周病などを発症させてしまうのです。

歯医者などで治療したとしても、再生の元であるビタミンCが不足しているので完治しにくいのも厄介ですね。

ヤニにより菌が付着しやすい

タバコのヤニ(正式名:タール)とは、たばこの煙成分(一酸化炭素やガス)以外の成分のことを指します。なのでニコチンもヤニの一種です。

ヤニは粘着力が非常に高く、虫歯菌や歯周病菌も引っ付きます。どれくらい粘着質が高いのかというと「歯医者さんの専用の機械を使用しないと落ちない」レベル。通常の歯磨きではまず落ちません。

そんな頑固なヤニに引っ付いた菌は安心して繁殖を行い、歯や歯肉を溶かしていきます。

歯に付着した黄色いヤニは虫歯や歯周病の塊だと思っていただいて構いません。

ここまでを5行でまとめると…
  • タバコが歯に悪いのは主に「ニコチン」と「ヤニ」のせい。
  • ニコチンの効果によって唾液の分泌が低下し、歯の再生の口内環境が悪化
  • ニコチンの効果で口腔内の血管が縮小。口の細胞に栄養や酸素が行きわたらなくなる
  • 歯茎や歯肉を再生させるビタミンCがニコチンによって破壊されてしまう。
  • 歯にヤニが付くことで、虫歯菌や歯周病菌が歯磨きで洗浄できなくなる

電子タバコは歯にとってOK?NG?

最近は電子タバコを使用している人も多くなりましたが、電子タバコなら虫歯や歯周病を悪化させないのでしょうか?

(※日本で販売されている「ブルーム」や「アイコス」を想定して解説しています)

結論を述べると、「タバコよりマシ」という程度。出来ることなら禁煙をしたほうがいいでしょう。

電子タバコの仕組みは専用の液体を加熱して蒸気にして吸うというもの。タバコとの違いは「燃やしているかどうか」。

使用されている液体は「タバコ葉」をペーストにしたもの。よって成分自体は通常のたばこと変わりません

ではどの点が違うのかというと、電子タバコはヤニ(タール)を発生しにくいのです。

ヤニは虫歯菌や歯周病菌を悪化させる最大の要因の一つであり、自分では対策が取りようがありません。

こういった観点から言えばタバコを吸うくらいなら電子タバコに切り替えたほうが得だといえますね。

ここまでを3行でまとめると…
  • 電子タバコは通常のたばこよりマシ
  • 電子タバコは歯にヤニが付着しにくいのが大きなポイント
  • 成分自体はたばこと全く同じ(燃料がたばこ葉なので)

喫煙者に必須!虫歯・歯周病を予防する3つの方法

本当は禁煙をするのが一番のベストなのでしょうが、それができれば苦労はしません。

では、喫煙者はどうやって虫歯や歯周病を防げばいいのでしょうか?

電子タバコへの移行は絶対必須

タバコを吸っている人は今すぐ電子タバコへ切り替えましょう!

ヤニによる虫歯・歯周病の発生は致命的。いくら歯磨きをしても効果がありません。

更にヤニは「うわっ」とする口臭や「汚い!」と思わせる歯の黄ばみにもなります。

この機会に電子タバコの購入を検討されてはいかがでしょうか?

最も有名なアイコスは公式のオンラインストアで通信販売をしていますので、ぜひどうぞ。

ビタミンCのサプリを使用しよう!

タバコは歯茎や歯肉の再生に必要なビタミンCを破壊します。なのでビタミンCサプリを服用しましょう。

コンビニやドラッグストアで販売しているビタミンCサプリの多くは1日当り1000mg配合されています。

1日当りの本数が5本程度なら推奨量を。6本より多く吸うなら1.5日分服用するなど各自で調整すれば歯周病のリスクを低下させることができますよ。

歯周病予防効果の期待できるガムを使用する

世界の村のどエライさん

「マスティハ」という虫歯菌や歯周病菌だけを殺す成分をご存知ですか?

テレビ番組「世界の村のどエライさん」や「世界で最も権威のある医学雑誌(ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン)」で紹介されており、医学への応用が期待されている口腔治療成分。

ギリシャの小さな島で示しか自生していない木の樹脂で作られている為、「希少価値が高い」&「価格が少し高い」という欠点があります。

ですが、虫歯菌や歯周病菌さえなくなってしまえば歯の病気にはなりません。

マスティハだけで完全除去は難しいでしょうが、タバコを吸っても虫歯や歯周病のリスクを減らせるのは非常に魅力的。

日本では「マスティックホワイト」というガムが販売しております。より詳しい情報などもこちらで掲載しているので、興味がある方は一度見ていただければと思います。